Qingdao Universityの研究グループが、テキスタイル用インクにおける添加剤として2-ピロリドンとN-メチルピロリドンが有効であることを確認しました。
この研究成果は、Journal of Molecular Liquidsに掲載されています。
この記事は下記論文の紹介記事です。
論文:
Wang, Rongqing, et al. "Jetting performance of two lactam compounds in reactive dye solution." Journal of Molecular Liquids (2019): 111668.
デジタルインクジェット印刷技術は、テキスタイル印刷をはじめ多くの分野で活用されている技術です。
同グループでは、反応性色素溶液の色素凝集と噴射性能に対する2つの添加剤(2-ピロリドンとN-メチルピロリドン)の影響を調査し、そのメカニズムを分析しました。
UV-可視吸収スペクトル、レオロジー特性、表面張力をテストし、液滴形成を観察することにより、2-ピロリドン(PY)またはN-メチルピロリドン(NMP)を含む反応染料溶液の物理的特性と噴射性能を調査しました。
その結果は、PYおよびNMPが色素凝集を阻害できることを確認したとのことです。
さらに、2つのラクタム化合物(PYとNMP)は、ラクタム化合物と反応性染料との相互作用により、表面張力を低下させ、染料溶液の粘度を増加させることも確認したとのことです。
PYおよびNMPは、色素溶液のサテライト液滴の生成を減らすことができます。 同グループは、5%のPYおよびNMPを添加したインクを用いて、綿生地でより良いカラー画像を生成できることを確認したとのことです。
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