マイクロジェット社が、バクテリアを1個ずつ分離できる小型分注機b-sightの販売を開始しました。
このニュースリリースは、日刊工業新聞で紹介されています。
この記事は下記の紹介記事です。
ニュース:
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00491224
ウェルプレートの個々のウェルに細胞を1個ずつ分離すると細胞クローニングは、従来、限界希釈法やセルソーターを用いる手法などが使用されています。
しかし、これらの手法は、作業時間やコスト、細胞分離成功率、細胞生存率が低くなるといった課題がありました。
この課題に対し、短い作業時間で高い細胞分離成功率を達成できる小型な装置として、同社はインクジェット法を活用した細胞分離システム「c-sight」を販売していました。
従来は5μm以上の細胞が分離可能なシステムでしたが、今回、この光学系の分解能をさらに高め、1マイクロ―5マイクロメートルのサイズを分解可能に改良した「b-sight」を発売しました。
本装置は、従来装置では分離が困難であったバクテリアなどの数μmサイズの微小物の単一分離実現に役立つ装置です。
同装置はインクジェット技術を応用して、個々の分離動作を行っています。
数10plの液滴制御を行い、画像解析と組み合わせることで、指定サイズとなる物体を検出し、指定ウェルへの注入を実現しています。
またノズル部に吸引機構を備え、不要な液滴を高速で分離することに成功しています。
同装置は96ウェルプレートへの細胞やバクテリアの単一分離を3-7分程度で実施し、約90%の確率で分離を行うことができるとのことです。
装置の外形は幅60センチ×奥行き40センチ×高さ24センチメートル、重量は32キログラムと卓上サイズです。
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