工学院大学と筑波大学の研究グループが、低重力環境下における液滴の音響操作に関して調査しました。
この研究成果は、Scientific reportsに掲載されています。
この記事は下記論文の紹介記事です。
論文:
Hasegawa, Koji, Ayumu Watanabe, and Yutaka Abe. "Acoustic Manipulation of Droplets under Reduced Gravity." Scientific reports 9.1 (2019): 1-8.
物質の非接触操作は、物理現象の研究に不可欠です。
超音波フェイズドアレイを使用した液体サンプルの音響操作は、空中浮遊、輸送、合体、混合、分離、蒸発、抽出などの空中操作のためのシンプルで単一のシーケンスで、斬新で魅力的なソリューションを提供します。
しかし、重力が超音波フェーズドアレイによって浮揚した液滴への影響は未だ不明のままです。
音響操作を広めるためには、超音波フェーズドアレイによって操作される液滴の基本的な物理をよりよく理解する必要があります。
このような背景から、同研究グループは重力下および無重力下における浮遊液滴操作に関して調査しました。
実験は放物線飛行の飛行機の条件下で行われ、合体、混合、分離、蒸発のプロセスを観察しました。
この論文では、重力が変化する環境下における超音波フェーズドアレイを使用した液滴の浮上、輸送、および合体の実現可能性調査と基礎物理学をしています。
この研究によって得られた結果は、地球と宇宙の両方でのドロップインラボのアプリケーションの液滴操作への道を開く可能性があります。
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