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体温センサーを開発

Hamad Bin Khalifa Universityと National University of Computer and Emerging Sciences (FAST-NU)の研究グループが、インクジェット印刷によって体温センサーを開発しました。

この研究成果は、IEEE Accessに掲載されています。


この記事は下記論文の紹介記事です。

論文:

Ali, S., et al. "Inkjet-printed human body temperature sensor for wearable electronics." IEEE Access (2019).


近年、体温、呼吸数、血圧、ブドウ糖、電気生理学などの重要な生体信号を監視するための印刷可能なセンサーが、生物医学研究コミュニティに大きな関心を集めています。

これらのセンサーは生体適合性のある基板上で開発され、ターゲット表面に順応して統合されます。

場合によっては、これらのセンサーは、人間の皮膚に直接取り付けられた電子タトゥーとして印刷されるか、より大きな変形を示すテキスタイルに統合されます。

また、さまざまなバイタルサインの中で、人体の温度測定は重要な測定項目の一つです。


このような背景から、同研究グループは、高い変形特性を持つプラスチック基板上に印刷した体温センサーを開発しました。


センサー作製概略図(IEEE HPより)
センサー作製概略図(IEEE HPより)

このセンサーは、50 µm Kapton基板上にカーボンブラックの薄い検知フィルムでコーティングされた銀のインターデジタル電極(IDE)で構成されています。


IDE間隔(0.1〜1 mm)は最適化され、開発したセンサーは0.00375°C^-1の感度が達成されました。


なお、開発したセンサーは、28から50℃の温度範囲で、50日間でそれぞれ4秒と8.5秒の応答時間と回復時間で、線形で安定した読み取り値を示しました。

また、5mmまでの曲げ性を示し、手首と指の温度測定のために人体でテストされました。


このウェアラブルセンサーは、継続的な温度監視のために人体に適用される可能性があり、社会的および産業用ロボットアプリケーションの人工皮膚にも適用される可能性があります。


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