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近赤外光吸収効率を改善したメラニンインクを開発

Sichuan Universityの研究グループが、近赤外光吸収効率を改善したメラニンインクを開発しました。

この研究成果は、Polymerに掲載されています。


この記事は下記論文の紹介記事です。

論文:

Zou, Yuan, et al. "Photothermal-enhanced synthetic melanin inks for near-infrared imaging." Polymer (2019): 122042.



合成メラニンは、超高反射率と黒度などの有望な特性、および水溶液中での優れた安定性により、新しい機能性インク材料としてますます活用されています。

合成メラニンの有望な光熱変換機能は十分に注目されていますが、近赤外(NIR)光吸収が比較的低いため、NIRイメージングインクとしてのさらなる用途は制限されていました。


このような課題に対し同研究グループは、さまざまな種類の金属イオンをドープした一連の合成メラニンナノ粒子(SMNP)インクを開発しました。



金属インクをドープしたメラニンインクの概略図(Science Direct HPより)
金属インクをドープしたメラニンインクの概略図(Science Direct HPより)

作製したインクによって印刷されたサンプルと、金属イオンをドープされていないインクのサンプルを比較した結果、光吸収能力と総光熱効果の向上を示すことを発見しました。


興味深いことに、これらの特性は、金属イオン濃度の増加に対応して改善できることも確認できました。


この研究は、強化された光熱効果を備えた金属イオン負荷SMNPの包括的な理解を提供するだけでなく、NIRイメージングアプリケーション用の新しいSMNPインクの製造への道を開くと期待されます。


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