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CD-Rを利用した銀ナノアレイの開発

Shanghai Normal Universityの研究グループが、CD-Rを利用して銀ナノアレイを開発しました。

この研究成果は、Spectrochimica Acta Part A: Molecular and Biomolecular Spectroscopyに掲載されています。


この記事は下記論文の紹介記事です。

論文:

Li, Ling, et al. "Fabrication and SERS performance of silver nanoarrays by inkjet printing silver nanoparticles ink on the gratings of compact disc recordable." Spectrochimica Acta Part A: Molecular and Biomolecular Spectroscopy 225 (2020): 117598.



同研究グループは、コンパクトディスクレコーダブル(CD-R)のグレーティングに銀ナノ粒子インクをインクジェット印刷することにより銀ナノアレイを製造しました。


印刷概略図と検出結果(Science Direct HPより)
印刷概略図と検出結果(Science Direct HPより)

作製した銀ナノアレイは、CDRの周期構造により、平坦基板に作製した銀ナノアレイに比べて高い増強能力を有することを確認できたとのことです。


性能の評価はローダミン6G(R6G)をプローブ分子として用いて、表面増強ラマン散乱(SERS)の評価により実施されました。

作製した銀ナノアレイ基板は高い安定性を示し、R6Gの特徴的なピークは8か月後でもよく観察できたとのことです。

さらに、銀ナノアレイ基板を用いて、牛乳中のメラミンの直接検出に成功したとのことです。


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