University of LimogesとUniversity of Bordeauxの研究グループが、インクジェット法を用いたCNTベースのRFガスセンサを開発しました。
この研究成果は、Sensorsに掲載されています。
この記事は下記論文の紹介記事です。
論文:
George, Julien, et al. "CNT-Based Inkjet-Printed RF Gas Sensor: Modification of Substrate Properties during the Fabrication Process." Sensors 19.8 (2019): 1768.
大気汚染はいくつかの粒子と、揮発性有機化合物(VOC)のような複数なガスが含まれておこる現象です。大気汚染における混合物の濃度はppmの範囲で通常検出されます。
微量のガスを検知するセンサとして、近年、RFガスセンサの設計に関するいくつかの研究が行われてきています。これらの研究の大部分は、カーボンナノチューブを使用しています。
上記背景から、同グループは全てインクジェット印刷で作製したRFガスセンサの実現可能性とガスセンサの特性に影響する印刷プロセスの影響を調査し、発表しました。
このセンサーは、揮発性有機化合物(VOC)検出用の高感度材料として、銀インクとポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)ポリスチレン(PEDOT:PSS-MWCNT)に埋め込まれた多層カーボンナノチューブ(MWCNT)を使用して製造されます。
同グループはインクジェット法を用いて紙へのセンサー作製を行っています。そして、製造工程によって紙の比誘電率が20%変化することを確認しました。
作製したセンサーは、エタノール上記濃度を検出できることを実証したとのことです。
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