Boise State UniversityとDrexel Universityの研究グループが、MXenesをエアロゾルジェット法により印刷したと発表しました。
この研究成果は、The Electrochemical Societyに発表されています。
この記事は下記論文の紹介記事です。
論文:
Mansoor, Naqsh E., et al. "Aerosol Jet Printing of Ti3C2 Mxene Aqueous Ink." Meeting Abstracts. No. 12. The Electrochemical Society, 2019.
MXenesとして知られる二次元(2D)遷移金属炭化物、窒化物、炭窒化物は、それらのユニークな電気的、光学的、そして化学的性質のために科学界で大きな関心を集めています。
MXenesは、高い導電性と応答性、表面親水性、組成制御、および機械的強度が報告されています。この独自の特性の組み合わせにより、MXenesは、バッテリ、スーパーキャパシタ、電子機器、センサなどを含む幅広いアプリケーションの候補となる材料です。
本研究では、水性炭化チタン(Ti3C2)のエアロゾルジェット印刷(AJP)を報告しています。
AJPは、プリンテッドエレクトロニクスの分野で活用が期待される高解像度積層造形技術です。これまでの研究でも多くの材料においてエアロゾルジェット印刷例が報告されています。
今回の研究では、MXeneをエアロゾルジェット法を用いて印刷し、デバイスを作製しています。今回得られたエアロゾルジェット用のインク化と印刷確認により、微小電極、電池電極、熱電素子、微小コンデンサ、およびフレキシブルセンサーといったMXeneベースのデバイスへの積層造形展開の可能性を同グループは示唆しています。
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