Università del Salentoの研究グループが、ペロブスカイト前駆体溶液を用いたインクジェット法による印刷検証を行いました。
この研究成果は、Nanomaterialsに掲載されています。
この記事は下記論文の紹介記事です。
論文:
Giuri, Antonella, et al. "Rheological Tunability of Perovskite Precursor Solutions: From Spin Coating to Inkjet Printing Process." Nanomaterials 9.4 (2019): 582.
ペロブスカイト太陽電池によって高い変換効率(> 22%)が達成されたため、この材料に大きな期待がよせられています。
現在の課題は、そのような高い変換効率を工業的製造方法によって製造された製品において実現することにあります。
同グループが以前の研究で開発したstarch-perovskite-based inksを改良し、インクジェット印刷技術を使用することによって性能を調査しました。
starch-perovskite-based inksの粘度を調整することで、印刷可能なインクとして使用されるべき適切な濃度の選択を可能にしました。
ピエゾ式インクジェットヘッドの波形、電圧、および温度、そして印刷条件としてドロップスペース、基板温度を調整することで、良好な形態学的特性、結晶特性、および光学特性を有するペロブスカイトフィルムを実現しました。
これらの結果は、ペロブスカイト印刷のスケールアップに向けたさらなる調査の可能性を開くものであると同グループは主張しています。
Comments