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グラフェンデバイスの転写技術を開発

KTH Royal Institute of Technologyの研究グループが、インクジェット印刷したグラフェンデバイスの転写技術を開発しました。

この研究成果は、ACS Applied Energy Materialsに掲載されています。


この記事は下記論文の紹介記事です。

論文:

Sollami Delekta, Szymon, Mikael Östling, and Jiantong Li. "Wet Transfer of Inkjet Printed Graphene for Microsupercapacitors on Arbitrary Substrates." ACS Applied Energy Materials 2.1 (2018): 158-163.


炭素原子がハニカム構造でシート状に配列したグラフェンは、透明性、柔軟性、強度、電気伝導率などの特徴から、シリコンや貴金属の代替材料として、多くの分野で活用が望まれています。

グラフェンの特性を活用するため、多くの研究が進んでいる一方、さまざまな基板への統合が難しく、グラフェンの応用範囲が制限されているという課題があります。




この課題に対して、同研究グループはインクジェット印刷されたグラフェンデバイスを任意の基板(3D造形物や生きている植物)に直接転写できる転写技術を開発しました。この技術を使用して、作製したマイクロスーパーキャパシタは、ほぼすべての基板上で良好な接着性を示し、接着プロセスによる性能低下はありませんでした。

今回開発された技術は、自己発電式の表皮電子機器や環境監視システムなどの重要な技術的用途でグラフェンの使用を促進すると期待されるとのことです。



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