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光スイッチ可能な蛍光液晶ナノ粒子をセキュリティインクとして印刷

Beijing university of chemical technologyの研究グループが、光スイッチ可能な蛍光液晶ナノ粒子を作製し、その液を用いて印刷を行いました。

この研究成果は、 Particle & Particle Systems Characterizationに掲載されています。


この記事は下記論文の紹介記事です。

論文:

Li, Jie, et al. "Photoswitchable Fluorescent Liquid Crystal Nanoparticles and Their Inkjet‐Printed Patterns for Information Encrypting and Anti‐Counterfeiting." Particle & Particle Systems Characterization (2019): 1900346.



多機能な液晶ナノ粒子(LCNP)は、さまざまな分野での応用が期待される材料であり、注目を集めています。

その中でも可逆的な光スイッチ可能な蛍光LCNPは注目の材料でずが、このような材料はこれまで報告されていません。


このような背景に対し、同グループはミニエマルション重合技術によって調製された水分散性で可逆的に光調整可能な蛍光LCNPを作製し、インクジェット印刷によりパターンサンプルを作製しました。


LCNPは、主に、凝集誘起発光増強(AIEE)活性ジシアノジスチリルベンゼンベースのモノマー、LC架橋モノマー、およびフォトクロミック分子スイッチとしてのジチエニルエテン(DAE)誘導体で構成されています。

作製されたLCNPの蛍光は、明るい(ON)状態と暗い(OFF)状態の間で可逆的に切り替えることができたとのことです。

また、本インクの印刷により、情報の暗号化と偽造防止のためのセキュリティインクとしての光切り替え可能な蛍光LCNPの水性分散液の活用の可能性が実証されたと考えられます。


この結果は、多機能ナノ材料としての可逆的光スイッチング蛍光LCNPが、フォトニック分野で有望なアプリケーションを示すことを示しています。


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