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有機インバータ―回路による酵素バイオセンサーの開発

更新日:2019年9月9日

山形大学の研究グループが、有機インバーター回路を用いた酵素バイオセンサーを開発しました。

この研究成果は、Sensors and Materialsに掲載されています。


この記事は下記論文の紹介記事です。

論文:

Nagamine, Kuniaki, et al. "An L-lactate Biosensor Based on Printed Organic Inverter Circuitry and with a Tunable Detection Limit." Sensors and Materials 31.4 (2019): 1205-1213.



ウェアラブルな化学センサーの開発は多数進められており、涙、唾、尿、汗など体液からのバイオマーカーのモニタリングが近年可能になっています。

しかし、モニタリング結果をユーザーが直接理解することは困難です。そのため、事前に医師やトレーナーなどの専門家によって調整された値を超えた場合のみ、ユーザーに知らせることができるウェアラブルセンサーは有益であると考えられています。


このような背景から、同グループは独自の有機インバータ回路を用いて任意の閾値を設定できる酵素バイオセンサーを開発しました。

インバータ回路の急峻な増幅特性は、電気泳動ディスプレイにおける色の変化として過大信号の検出を確認したとのことです。


この新しいタイプのウェアラブルバイオセンサーは、ユーザーに限界を超えた状態を知らせるものであり、医師やスポーツトレーナーなどの専門家が任意に調整でき、検出されたバイオマーカーについて十分な知識がないユーザーにも役立つことができると考えられています。




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