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細胞へのダメージの低い新しいインクジェットを開発

早稲田大学の研究グループが細胞へのダメージの低い新しいインクジェットを開発しました。 本研究成果は、Scientific Reports (Nature Publisher Group) 10.1 (2020)に掲載されています。 この記事は下記論文の紹介記事です。 論文: Masayuki, Yumoto, et al. "Evaluation of the effects of cell-dispensing using an inkjet-based bioprinter on cell integrity by RNA-seq analysis." Scientific Reports (Nature Publisher Group) 10.1 (2020). https://www.nature.com/articles/s41598-020-64193-z


バイオプリンティング技術は、再生医療や創薬分野への応用が期待されている技術です。 バイオプリンターにはいくつかのタイプがあり、特にインクジェットベースのバイオプリンターは、細胞を配置するためのプリンターとしてだけでなく、セルソーター(FACS)と同様に、分注する細胞数を制御可能な精密細胞分注デバイスとしても使用きる技術です。 このような正確な細胞ディスペンサーは、創薬と単一細胞分析の分野で役立つと期待されています。 ただし、細胞ディスペンサーは、細胞の完全性、特に幹細胞などの敏感な細胞に与える影響について、永続的な懸念があります。 上記の課題に対し、同グループはストレスのない、メディアに直接ディスペンスするインクジェットバイオプリンターを開発しました。



本研究では、従来の生存率評価に加えて、RNA-seqを使用して遺伝子発現を評価し、開発されたバイオプリンターがマウス胚性幹細胞の細胞完全性に影響を与えるかどうかを調査しました。 開発したバイオプリンターを、マイクロピペットを用いた手動操作、FACS、開発したインクジェットバイオプリンターの3つの分注方法に基づいて評価しました。 その結果、開発されたインクジェットバイオプリンターは、細胞生存率だけでなく遺伝子発現レベルにも基づいて、手動ディスペンシング操作と同様の細胞に優しいディスペンシング性能を示しました。 #細胞 #細胞分離

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